香典と法事法要

◆仏教の死後の考え方

葬儀通夜のマナーと香典の相場

仏教では人が亡くなると、魂は身体を出て霊となると考えられています。死後四十九日間は死者の霊が、現世とあの世の間をさまよっているといわれ、その間供養することで死者の霊が無事に極楽浄土へ行き、成仏できることを願います。

◆法事・法要とは・・・

法事や法要は、本来死者の冥福を祈り、その霊を慰めるために、命日に行う仏式の儀式です。

死者を供養すると同時に遺族の悲しみを癒し、心を満たす意味もあるのです。

法事、法要を行う年月は、本来、死亡した日から七日ごとに行われます。これを追善供養といいます。

死後満一年の命日は一周忌、その後は、死亡した年も入れて数えて、満ニ年目の命日は三回忌、その後は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、以降は五年毎に行われます。

◆法事での香典の相場

このような法要を年忌法要といいます。
法事に出席する場合に、お香典を持っていくことは、基本的なマナーになっています。
法事で出すお香典の相場金額は、

・四十九日法要では、親戚一万円、友人五千円、知人五千円

・一周忌では、親戚一万円、友人一万円、知人三千円

・三回忌では、親戚一万円、友人一万円、知人三千円

・その他の法要では、親戚一万円、友人五千円、知人三千円 となっています。

◆法事での香典袋は・・・

故人との関係が近い、または親しい場合ほど多く包みましょう。
法事での不祝儀袋は「黒白」または「黄白」の水引で「結び切り」または「あわび結び」でかけます。

表書きは、
・仏式では「御霊前」「ご香典」「御香料」
・四十九日法要以降は「御仏前」と書きます。