香典を寄付する時は
◆香典を寄付することもできる
これまで葬儀でいただいた香典は、忌明け後に「香典返し」として参列者に品物を贈り、お返しするのが一般的でした。
しかし、近年ではこれまでの「香典返し」という品物を贈る習慣にかえて、その相当額を、社会的貢献活動に寄付して、香典返しを省略するという形が増えています。
それぞれ葬家ごとに、さまざまな事情があるわけですが、故人の遺志であるなら、尊重するべきだと考えられます。
いろいろな団体、協会が香典の寄付を受け付けていますので、故人の意を汲み、故人の遺志にかなう団体、生前に興味があった分野から、寄付先を探して手続きをします。
◆香典を寄付するための方法
具体的にどうすればよいかというと、団体によって方法が異なるため、まずは希望する団体へ問合せをしましょう。
香典をいただいた方々へは、寄付した旨を何らかの方法で、伝えなければいけません。
◆香典を寄付した際の挨拶状は・・・
一般的には四十九日の法要の後、通常香典返しを発送する時期に、あいさつ状を送り、その中で寄付先や寄付の趣旨、本人の遺志であったことなどを書き添えます。
寄付先によって、故人の名前を入れた礼状を、必要枚数用意してくれるサービスもあり、それを活用することもできます。
また、香典の全額を寄付するのではなく、一部だけを寄付に充てるという形もあります。その場合には、四十九日の法要後に、少額の香典返しを用意し、寄付の趣旨、寄付先などを記載したあいさつ状を添えて贈ります。
これは、香典をいただいた相手への気遣いもあり、故人の遺志も尊重することのできる方法です。